アメリカのテキサス州にあるラレドという町でショーをしていたとき、
アリーナ(会場)に設置されていたケータリング(食事場所)の部屋から外に出ることができた。
そこは裏の駐車場で、奥にはツアーに関する荷物をすべて運ぶトラックが並んでいて、
その写真でも撮ろうかと外に出た時、
ちょうど目の前を車が走り抜けようとしていて、
しかもその車を2匹の犬が追いかけていた。
あまりにも短い時間の中で、あわててシャッターを切ったものだから、
露出やシャッタースピードといった数値は、
普段では絶対にしないような設定になっていた。
思わずその場で削除してしまおうと思ったが、
それでも心に引っかかっていて残していた写真。
それが今ではとても印象深い写真になっているのは、
最初のグループ展で大きくプリントしたのはこの写真だったし、
初めて売れたのもこの写真だったというのもある。
さらに別のサイズで2枚目も。
いい写真とは、設定は基本として、それだけではないということを自分に教えてくれる1枚。
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