旅の一つの象徴としてのホテルの部屋。
人生の内で引っ越しをする回数というのは、
普通はそれほど多くないと思うし、
日常に住む部屋もそうそう変化に富むものでもないと思う。
そんな中、世界を転々と仕事しながら13年間ホテル暮らしをしていたので、
自分の泊った所の一つの記録として撮っていた。
最初は何の生活の痕跡もない、
ドアを開けてすぐのまっさらな状態だったから、
ホテルの部屋の紹介写真みたいで、
面白くも何もない、本当に記録写真だった。
あるときからそこにこの特殊な暮らしの状況を写すようになった中での1枚。
アメリカのミズーリ州にある、カンザスシティという町で泊ったホテルの部屋。
名前からしてカンザス州かと思うけど、ミズーリ州の方。
川を挟んで隣町にカンザス州のカンザスシティもあるのだから、
町の名前のつけ方が面白いと感じたことを覚えている。
キダムでの最後の5年間は、
毎週町を移動するという生活をしていたから、
それぞれの町の滞在期間が1週間と短かった。
クリスマスの時期でどんなに寒くても、
その町に来たからには町を歩いて見て回りたい。
そして疲れて帰ってきたときには、
ベッドにそのまま横たわりたくなる気持ち。
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