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シルク・ドゥ・ソレイユ
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組織がまとまるたった一つの方法、
それは、「組織が目指す絶対的な方針が明確である」ということです。
自分が所属していたショー(キダム)では、
アーティスト、スタッフ合わせて約90人が働いていました。
国際的な組織なので人の入れ替わりはあっても、
平均して20カ国からの出身の人が集まっていました。
人種も宗教も国籍も、多くの違いがある人が集まって、
どうしてまとまっていられたのか。
それは、やるべきことが決まっているからだと思います。
「毎回最高のショーを観客に届けること」
これを達成するために各々が自分には何ができるのか、
役割がはっきりと分かっているので、
その一点に向かってまとまっていると感じていました。
裏方や事務方のスタッフもまた、
それぞれの仕事において、
自分の役割をしっかりと果たしているので、
毎回安心してステージに立つことができていたのです。
組織としての利点はここにあると思います。
自分一人ではできないことができるようになること。
だから全部を一人でやらずに済み、自分がやるべきことに集中していられたのです。
自分のやりたいことでやるべきことをしっかりとやっていれば、
とても働きやすい職場でした。
そして得られる結果(最高のショーを観客に届けられたかどうか)は、
組織の誰に対しても平等であったこと。
個人には個人の、チームにはチームの、組織には組織の、会社には会社の、
それぞれの方針があると思います。
それを同じ目標に向かって一つの方向に持っていく(まとめる)ことができれば、
力は集約され、大きなことができるのではないかと思います。
これがシルク・ドゥ・ソレイユという会社で働いていたときに感じたことの一つです。
人種も宗教も生まれも国も、
職種も専門もバックグラウンドも違っていたとしても、
個々がそれぞれの役割をしっかりと果たし、
組織が機能しているという事、
これが組織としてとても大切なことであると思います。
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