人生に必要な荷物は「スーツケース2個分」と考えてみる

2016年11月6日日曜日

サーカスライフ

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suitcase


ビッグトップツアーではまた違いましたが、

アリーナツアーにおいて、

そのツアー生活に持っていくことのできる荷物の量は決まっていました。



飛行機の預け荷物のルールが変わってきたこともあり、最後はスーツケース2個の生活。

正確には、23kgまでのスーツケースが2個(スーツケースの重量含む)。

それに機内持ち込み用のスーツケースが1個と、

��Cや身の回り用のカバンが1個です。

これがツアー生活に持っていくことのできる荷物の最大値です。



13年間も旅生活をしていれば、

だんだんと必要なものしか持っていかなくなります。

ちなみにこの総量は、独身の場合は十分余裕がある方で、

人によっては1つのスーツケースを自転車専用にして、

ツアーで訪れる町々で乗る折りたたみ自転車を中に入れていました。

他にも趣味専用の荷物にしている人や、カバンの代わりに楽器を持ってきている人もいました。



自分の責任において家族やパートナーをツアーに連れていく場合には、

この中に自分以外の荷物も含めることになります。

パートナーと自分の2人分。

あるいは子供がいれば3人分の荷物を、

スーツケース2個に入れていく、といったようにです。



家族がツアーに帯同する時には、

スーツケース2個のほとんどのスペースを家族に明け渡していました。

中には約1週間分の着替えや子供のおもちゃ、調理器具に調味料などを入れて。



持てる荷物の量が決まっていると、何かほしいものがあった時にまず考えます。

「これは本当に必要なものか?」



そしてそれが必要だと思ったら、次にこう考えます。

「これを購入して増える重さは大丈夫か?」



大丈夫なら購入しますし、そうでないなら考えます。

「これと同じ重さのもので減らせるものはあるか?」



こうなると買い物には慎重になりますし、

無駄遣いというのもほとんどしなくなります。

服を枚購入したら、捨てる1枚を選びます。

捨てる1枚が出てきた時に、服を1枚購入するので、総量は変わりません。



ここで行っていることは、身の回りの物を選択し、要不要の仕分けをきちんと行っている、ということです。

この「選択ができる」ということは荷物だけではなく、

選択の連続である人生においても必要な能力ではないか、と思います。



まずは身の回りにある荷物から、です。



もし今手元にスーツケースがあるとしたら、

必要だと思われるものを23kg×2個に詰め込んでみるとその量が分かります。

それが普通に生活する上において、本当に必要な物の量でした。

その量は意外に少ないと思うのではないでしょうか。



ちなみに年間約40回も移動を繰り返すと、

スーツケースの壊れる頻度は多くなるので、

デザインのいい高級なブランド物を買うよりも、

安くても丈夫で長持ちするものを選んでいました。

それだけ移動する生活だと、

もはやスーツケースは消耗品だととらえていました。

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(ごきげんビジネス出版)

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