ビッグトップツアーではまた違いましたが、
アリーナツアーにおいて、
そのツアー生活に持っていくことのできる荷物の量は決まっていました。
飛行機の預け荷物のルールが変わってきたこともあり、最後はスーツケース2個の生活。
正確には、23kgまでのスーツケースが2個(スーツケースの重量含む)。
それに機内持ち込み用のスーツケースが1個と、
��Cや身の回り用のカバンが1個です。
これがツアー生活に持っていくことのできる荷物の最大値です。
13年間も旅生活をしていれば、
だんだんと必要なものしか持っていかなくなります。
ちなみにこの総量は、独身の場合は十分余裕がある方で、
人によっては1つのスーツケースを自転車専用にして、
ツアーで訪れる町々で乗る折りたたみ自転車を中に入れていました。
他にも趣味専用の荷物にしている人や、カバンの代わりに楽器を持ってきている人もいました。
自分の責任において家族やパートナーをツアーに連れていく場合には、
この中に自分以外の荷物も含めることになります。
パートナーと自分の2人分。
あるいは子供がいれば3人分の荷物を、
スーツケース2個に入れていく、といったようにです。
家族がツアーに帯同する時には、
スーツケース2個のほとんどのスペースを家族に明け渡していました。
中には約1週間分の着替えや子供のおもちゃ、調理器具に調味料などを入れて。
持てる荷物の量が決まっていると、何かほしいものがあった時にまず考えます。
「これは本当に必要なものか?」
そしてそれが必要だと思ったら、次にこう考えます。
「これを購入して増える重さは大丈夫か?」
大丈夫なら購入しますし、そうでないなら考えます。
「これと同じ重さのもので減らせるものはあるか?」
こうなると買い物には慎重になりますし、
無駄遣いというのもほとんどしなくなります。
服を枚購入したら、捨てる1枚を選びます。
捨てる1枚が出てきた時に、服を1枚購入するので、総量は変わりません。
ここで行っていることは、身の回りの物を選択し、要不要の仕分けをきちんと行っている、ということです。
この「選択ができる」ということは荷物だけではなく、
選択の連続である人生においても必要な能力ではないか、と思います。
まずは身の回りにある荷物から、です。
もし今手元にスーツケースがあるとしたら、
必要だと思われるものを23kg×2個に詰め込んでみるとその量が分かります。
それが普通に生活する上において、本当に必要な物の量でした。
その量は意外に少ないと思うのではないでしょうか。
ちなみに年間約40回も移動を繰り返すと、
スーツケースの壊れる頻度は多くなるので、
デザインのいい高級なブランド物を買うよりも、
安くても丈夫で長持ちするものを選んでいました。
それだけ移動する生活だと、
もはやスーツケースは消耗品だととらえていました。
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